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みなさま こんにちは



London Art Factoryです







改めて お店をぐるーっと見ていると

本当にいろんな年代のアイテムがあるなぁとしみじみしています。shimaです

古いものはヴィクトリア女王の時代のオリジナル品から

セレクトされた若手デザイナーブランドまで

幅広いアイテムが並んでいます。





その中でもよくご質問して頂くのが

『どうやって年代を見分けているんですか?』ということなのですが

生地の質感であったり タグ 当時はやったシルエットやディテールなど その見分け方は様々。

分かりやすいのがワンピースの流行によるシルエットかな?と思うので

生産された国やその用途によっても違いますが

今日はファッションとその年代の歴史を なんとなく一緒にご紹介してみたいと思います












1920s






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第1次世界大戦が終わり

欧米を中心に「フラッパー」(新しい女性という意味)というファッションや生活様式が流行りました。

それまで女らしい外見や生き方が好まれていましたが

膝丈の短いスカートを穿いて髪をボブカットに短く切り

お酒を飲んで積極的に男性と付きうなど 戦争による大恐慌が

人々の伝統に対する意識を変えたと言われています。





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FRANCE c.1920s antique linen dress





一方で同じ年代のフランスでは

こうしたリネンのドレスを花嫁道具として持つ伝統は まだ続けられていました。

寝具用のドレスで 胸元あたりに自分の名前ではなく

相手の名前のイニシャルを刺繍する習わしがあったそうです。

100年前の花嫁道具なので 今では"アンティークドレス"としての風格たっぷりです。














1930s





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1929年にウォール街で起こった金融大恐慌から始まった1930年代は

さらに人々の生活や意識を変え、女性のファッションも大きく変化します。

シンプルすぎるドレスよりも より女性らしいものが求められるようになり

スカート丈は少し長く、同時に髪型も少し長目が好まれるようになりました。

女性によるパンツルックもこの頃から。




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ENGLAND c.1930〜1940s dress




すこしシェイプされたウエストの女性らしさと

ドレスというより現代のお洋服にぐっと近づいた1930年代。

当時独特のとろみのある生地と しっかりお仕立て屋さんで作られた

丁寧な製法が素晴らしいです◎











1940s





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時代は第2次世界大戦へ。

街中から男性が減ったことで 女性が働く時代へと変化して行きます。

前半は男性のスーツを思わせカッチリとしたデザインが多いですが

40年代半ばを過ぎた後半からは

その反動からか フレアスカートなどのエレガントな装いが流行しました。






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ENGLAND c.1940s dress






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FRANCE c.1940s linen dress(dead-stock)




戦争の影響を受けて 世界全体が自粛モードだったのか

色味はシックで 比較的大人しい色のドレスが多く見られます。

それでいて襟付きのカッチリとした印象のドレスは

女性が社会進出し始めたことを象徴するデザインのひとつかと思います。

ポケットなどがついているのも実用性が求められたのでしょうか。










1950s





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戦後の傷跡も少しずつ癒え 人々の気持ちを代弁するかのように

ファッションもとても華々しくなっていきます。

ディオールが発表した丸みのある肩と胸、細く絞られたウエスト、ふんわりと広がったスカートが特徴の

『ニュールック』は世界的に大流行し さまざまな国へ影響を与えました。

あの憧れを抱く方も多いセックスシンボル マリリンモンローや

大女優 オードリーヘップバーンが活躍したのもこの時代です。





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ENGLAND c.1950s old cotton dresssold,thank you





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USA c.1950s old cotton dress





いかに『ニュールック』が流行したのかが伺える

1950年代らしい 女性的でエレガントなシルエットは

女性のスタイルを最も綺麗に見せるシルエットと言ってもいいのではないでしょうか。

オートクチュールやオーダーメイドが主流の時代なので

縫製や生地のクオリティの高さに加え

ドレスによって個性的で華やかなプリント柄も目を惹き

まさに映画から飛び出してきたかのような 可憐さを持った贅沢なドレスです。

オールドコットン100%素材なので とても気持ちいいです。

















1960s




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若者文化の発達により ファッションはもっと開放的に!!

この頃のロンドンは"スウィンギングロンドン"と言われ 世界の中で

最も勢いがあり モード界に新しい風を巻き起こした黄金時代です。

マリークワントの影響によって それまでタブーとされて来たミニスカートをはじめ

スキニーパンツ・カラータイツなどが誕生しました。

他にもビートルズやツイッギー・007・ヴィダルサスーン…etc

さまざまなジャンルで伝説とされるものもこの年代に…!!♡








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ENGLAND c.1960s dress







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ENGLAND c.1960s dress sold,thank u!






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GERMANY c.1960s dress





ファッション好きの中でもとくにファンの多い1960年代ドレス。

当時のファションアイコン達が着ていた

少女のような可愛らしさと 大人の女性のセクシーさ

どちらも合わせ持つこの年代でしか見られない

コケティッシュ(妖艶)な魅力がたっぷりのドレスです♡

コピーものもよく出回っていますが この存在感はやはりオリジナルのものにしか出せません!!











1970s





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ファッションのバリエーションが豊かになり

『人と同じものを着る安心感』より個人の個性を大切にした時代になります。

プレタポルテのコレクションの傾向も徐々に多様化し

それぞれのデザイナーが思い思いにコレクションを発表し

自分の好きなデザインを選んで着たものが、ファッションとなる。



その反面で自由と平和を愛し 原始的に生きるライフスタイルを求めたヒッピーブームや

ジプシー達から影響を受けたボヘミアンスタイルなど

開放的でナチュラルなものも好まれました。





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ENGLAND c.1960〜1970s "Laura ashley" dress









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ENGLAND c.1970s old cotton dress





1960年代で合成繊維が一般化した事から多様化されたポリエステル素材ですが

1970年代になると 天然素材の風合の良さが好まれ

オールドコットンと呼ばれる とても密度が高くハリのある生地が

とても綺麗に広がり 美しいシルエットを生み出してくれます。

それでいて1枚でも全く透けないので 裏地なしでも着ることが出来

春・夏には1番涼しく着られるワンピースと言っても過言ではありません。










いかがでしたでしょうか。




今日は少し説明が長くなってしまいましたが

こうして改めて 年代事に並べて見てみると

歴史的な情勢にファッションが影響を受けていたり

その年代ならではの流行や傾向が見えて来たりしてとても面白いです◎

みなさんは何年代がお好きですか?



また すべてのドレスたちが 今作られたコピーものではなく

実際に長い年月を越えて来たオリジナル品だから

本当に買い付けて来たオーナーのyukiさん凄いです

イギリスでもなかなか出逢えないコレクタブルなものばかりですので

極上のvintageをお探しの方は ぜひ店頭までどうぞ♡

お待ちしております!!









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shima



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